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プロジェクト

防災

ゼロメートル地帯での河川氾濫を想定した避難計画を支援。

GISによる浸水する建物の状況図。

足立区千住地区は、周囲を荒川と隅田川に囲まれ液状化しやすい地域。荒川両岸は、地盤沈下により海面より地盤の低いゼロメートル地帯が広がり、大規模水害が発生すると逃げ場がないため他区への広域避難が必要です。また最大の主要駅「北千住」は、多くの路線が乗り入れる都内屈指のターミナル。駅周辺には集合住宅や商業施設が存在するものの、多くは独立した住宅密集地域です。
大規模水害時の被害を最小限に抑える対策として、「足立区民が容易に理解し行動できる避難計画の確立」を目標に、千住地区をモデルとした現状分析や課題の抽出、具体的な避難計画の検討などを実施しました。広域避難の実現可能性を、鉄道・自動車・徒歩などそれぞれの交通手段から検証。自宅待機や学校・中高層マンションへの避難も考慮し、避難場所の不足量など課題を抽出しました。また、公共・民間企業・個人のそれぞれの立場で被害状況を時系列に整理し、ロールプレイングや図上演習などの訓練施策、要配慮者安否確認活動マニュアルの見直しなどを提案。さらに洪水ハザードマップを周知・啓蒙するためのリーフレットを作成しました。

他の地域で行われた図上演習の実施例。施設管理者、行政、住民など大規模水害に関わるさまざまなステークホルダが参加。