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プロジェクト

水管理・保全

動く津波ハザードマップによる強靱化訓練

動く津波ハザードマップ上で再現された八丈町で発生しうる津波災害の様子。

東京都八丈町は、南海トラフ巨大地震のほか、土砂災害や火山災害など、多くのリスクを抱えています。また、島しょ部という立地特性から、町の地域強靱化を図ることが急務になっていました。そこで、津波シミュレーションの結果や火山・土砂災害の被害想定を八丈島の3次元データに重ねる「動く津波ハザードマップ」を作成。同ツールを活用し、地域の災害リスクとその対応策について、庁内各課の職員や防災関係機関を対象とした訓練を実施しました。

全庁訓練では、国土強靱化について理解を深める講演や、津波・土砂・火山の「災害イメージ映像」の視聴、また八丈町のリスクシナリオを具体的に想定するためのワークショップを実施。DX技術を用いて起きてはならないリスクを「視覚的見える化」したことや、被災ストーリーのシナリオを考える「認識的見える化」を行ったことで、より災害への理解を深め、具体的な討議を可能としました。開催後のアンケートでも約9割の参加者が「災害のリスクが把握できた」と回答しています。本取り組みにおいては、人的被害や避難経路の混雑状況についての「見える化」や、行政と町民・企業とが連携し、充実したリスクコミュニケーションを行えるような地域強靱化の実現が期待されています。