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【バングラデシュ】主要3橋の第2橋新設と既存橋の改修により、交通渋滞の緩和に貢献

開通式に臨む来賓たち。写真中央はカデール交通橋梁省大臣。

カチプール、メグナ、グムティの各橋梁は、バングラデシュ国の首都ダッカと同国最大の国際港チッタゴンを結ぶ幹線道路である国道1号線上に位置しています。道路の交通量は経済発展とともに増え続け、すでに交通容量を超えているため、対応策が求められていました。ところが同国では、道路の拡幅を進めているものの、橋梁部に対しては資金の目途が立っていない状況。また、これら3橋は河床洗堀が進み橋梁の基礎が露出していること、さらにメンテナンス不足により上部工が損傷して車両の通行に支障をきたしていることから、早急な補強が望まれていました。そこで同国からの要請を受け、円借款事業として3橋の第2橋を建設し、既存橋の補強を実施するプロジェクトがスタートしました。
オリエンタルコンサルタンツグローバルはFS※からたずさわり、詳細設計、施工監理などのコンサルティングは同社を幹事会社とするJVが担当しました。日本の固有技術である鋼細幅箱桁および鋼管矢板井筒基礎を採用し、施工は大林組・清水建設・JFEエンジニアリング・IHIインフラシステムのJVが担当。4年間の契約工期内に完工することができました。
2020年2月9日には完工式が行われ、オバイダル・カデール交通橋梁省大臣やナズル・イスラム同次官、伊藤直樹在バングラデシュ日本大使、平田仁JICAバングラデシュ事務所長ら関係者が出席されました。この事業により、国道1号線の渋滞を解消し、通過時間の短縮により同国の経済発展に貢献します。

※FS…Feasibility Studyの略。プロジェクトの実現可能性について、事前に調査・検討をすること。