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海外総合事業

[インドネシア共和国]インドネシア初、オールジャパン・インドネシアの都市高速鉄道システムが開通

ジャカルタ首都圏の人口は約3千万人と年々増加し、自動車・オートバイの登録台数が激増。昼夜を問わず、交通渋滞がつづく状況でした。今後は周辺の在来線だけでなく、都心部に地下鉄を建設することで渋滞緩和を図る必要があると判断。インドネシア政府と日本政府の二国間による「ジャカルタ都市高速鉄道南北線建設事業」がスタートしました。

第1期工事は、レバックブルスとブンデランハイ間を結ぶ総延長15.7㎞で9.8㎞の高架区間と5.9㎞の地下区間から構成されています。道路上の高架駅は、2階にコンコース、3階にプラットフォームを設置し、上り線と下り線が停車できる相対式の2面2線駅。地下駅はB1階にコンコース、B2階に島式プラットフォームを有しています。円借款が承認された2009年から10年を経て、2019年3月に開業し、現在は1日9万人以上の乗客が利用。渋滞時には車で2時間以上かかっていたこの区間は、地下鉄を利用すれば28分へと短縮しました。

同国初の都市高速鉄道システムに対し、大統領ほか関係者が注目するなか、計画・設計から土木・軌道工事、鉄道システム、車両にいたるまで、全パッケージを日本企業が受注。オールジャパンとインドネシアでの海外鉄道プロジェクトとなりました。今後は、北へ延伸する第2期工事が予定されています。

全工区の施工監理を担当したオリエンタルコンサルタンツグローバルに対し、ジャカルタ特別州政府より感謝盾が送られた。