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【インドネシア共和国】有用なシステムを組み合わせ、大都市圏に長距離の鉄道橋を建設

全長44.41㎞の鉄道橋からは、首都ジャカルタと周辺の大都市圏が一望できる。

2,500万人以上が暮らす首都ジャカルタと周辺の大都市圏は、インドネシア国の政治、経済、社会活動の中心地として位置しています。その一方、人口増加にともない車両やオートバイが増加。慢性的な交通渋滞のほか、大気汚染、交通事故の増加など、深刻な交通問題に悩まされていました。これらの問題を解決するため、大統領は国家戦略プロジェクトとして総合的な公共交通機関の整備を発令。2015年9月、全長44.41kmに及ぶジャボデベックLRT(Light RailTrainst:軽量軌道交通)の建設が始まりました。オリエンタルコンサルタンツグローバル(以下:OCG)を代表とする共同企業体(CG-JIR)は、設計精査から施工、工程、品質、安全、契約管理を担当しました。施工区間は世界最長の鉄道橋径間(148m)のクニンガン橋を含む連続橋となります。単純桁連続橋には、免震構造のLRB(Lead Rubber Bearing)が鉄道橋としては世界的にも例のない規模で使用され、さらに大規模地震発生時には先行するP波を感知して破壊的なS波の震度を予測し、自動で列車を緊急停止させ乗客の安全を確保するSDAS(SEISMICDETECTION&ALARM)を組み合わせるなど50年確率以上の地震でも安全を確保できるような耐震システムを導入しており、世界的にも例のない鉄道橋の施工となりました。2023年8月の開通式には、このプロジェクトを発令したジョコ・ウィドド大統領らが参加し、OCGの代表取締役社長である米澤へ「ありがとうございました」とねぎらいのお言葉をかけられました。