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海外総合事業

【モンゴル国】設計から運営まで“オールジャパン”な国際空港が開港

一度に2レーンの同時施工が可能な大型フィニッシャーによる滑走路舗装の様子。

2021年7月4日、「新ウランバートル国際空港(チンギスハーン国際空港)」が開港しました。設計・施工監理を担当したのは、㈱オリエンタルコンサルタンツグローバルと㈱梓設計です。施工や開港後の運営にも日本企業が携わり、川上から川下まで“オールジャパン”体制で支援する一大プロジェクトとなっています。

首都のウランバートルにはもともと国際空港がありましたが、地理的な制約により十分な離発着回数と安全性が担保できず、就航率は極めて低い状況でした。そのため、200万人規模の旅客に対応できるターミナルビルを含むターミナル地区と、3,600メートル級の滑走路を、円借款を活用して建設することとなりました。施工の際の搬入・搬出土量を最小限にし、施設内のエネルギー使用量を抑えた設計をすることで、環境負荷に配慮。また、ユニバーサルデザインをコンセプトに、視覚・聴覚が不自由な方が使いやすい案内サインや、車いす利用者用トイレなどを設置。階層の移動が生じない導線により、旅客の負担も最小限となるよう工夫されています。

このプロジェクトを通して、2014年と2015年に社員2名が「モンゴル国運輸大臣表彰」を受賞しました。また、2018年にはモンゴルとの交流強化に貢献した外国人に与えられる「ナイラムダル(友好)勲章」も受章。その際、モンゴル国の道路運輸開発大臣は「新ウランバートル国際空港は今後の国の発展に貴重な貢献をすると期待している」と語りました。