プロジェクト

バングラデシュでは、首都ダッカと主要港湾チョットグラムを結ぶ国道1号線が、同国の経済活動を支える大動脈となっています。しかし、交通量の増加に伴い慢性的な渋滞が発生するとともに、橋梁の老朽化や河川増水による基礎の損傷が進行し、早急な対策が求められていました。
これらの課題に対し、本事業では国道1号線上の橋梁を対象に、既存橋の隣に新たな橋を建設するとともに、既存橋の補強・改修を実施しました。交通を止めることなく工事を進めるため、現場作業を最小化する工法を採用し、工期短縮と品質確保を両立しました。また、増水の影響を受けやすい環境にも対応し、耐久性および維持管理性に配慮した設計としました。
2016年に着工した本事業は、治安悪化や自然条件といった困難を乗り越え、2019年に新橋が開通しました。その後、既存橋の改修を経て、全線が供用されました。これにより車線数が増加し、渋滞の緩和と交通の円滑化が実現しました。人の移動や物流の効率が向上し、経済活動を支える基盤強化につながっています。日本の技術導入とあわせて現地技術者への技術移転や人材育成も進められ、技術力向上にも貢献しました。本事業は土木学会インフラメンテナンス・プロジェクト賞を受賞しました。